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高橋義孝の酔源郷

高橋義孝の酔源郷
「東京で酒を飲むと、つい下を見る、足許を見る、地面を見てしまう。大阪で飲むと、人間の、相手の顔を見てしまう。そこで惚れっぽくなる。九州で飲むと、何と、空を見る、空行く雲を見る。この分じゃ沖縄あたりで飲んだら上を見すぎて、引くっくり返ってしまうかもしれない。しかし酒を飲み進めて行くと、まず土地が消え、次ぎに人が消え、最後に自分までもがどこかへ消え失せて、自他の別なき虚空のみが残る。酒は虚空への通い路か。」   トーマス・マン「魔の山」の訳者の酔いの世界は分かるような分からないような。

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2008年06月01日 20:41に投稿されたエントリーのページです。

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